2022/04/29 10:07


以前、お客様が買われたオーガニックシャンプー剤なる物の表示成分表を待ちにりました。

「オレンジの香りが好きで表示にオレンジ油と書いていたから良いかな?」と思ったそうですが、それよりもオーガニックシャンプーだから安全かと思ったけど、痒みが酷く、髪もパサパサになったので「内容を見て貰えますか?」とお持ちになったようです。

早速、表示を見る私に「正直に言って下さいね」と言われましたが、何時も言うように洗浄成分を見れば、そのシャンプーの性質が分かると言うほど、シャンプー剤は洗浄成分が大切です。

なので表示の五番目ぐらいを見れば、その商品がどう言う物かは大体分かります。

そのシャンプー剤の表示成分表には水の次にオレフィン(C14-16)スルホン酸Naが書いてあり、それが洗浄成分の主成分となっているのですが、その時点で敏感肌やアトピー性皮膚炎の方には合わないと考えられます。

オレフィンはラウレスやラウリルなどの硫酸系の洗浄成分と同等の脱脂力や刺激性があると言われていますが、それが主成分だった為に痒みやパサつきが出たのでしょう😖

もちろんヘアカラーの退色も早いです😔

この原材料を配合する理由は一般的にはコカミドやベタインなどの脱脂力の弱い洗浄力を補うために使われます。

なので主成分に使う事はあまり無いですがコスト面から考えると有利にはなるでしょうね。

でも、育毛や敏感肌用のシャンプーを作るなら、まず配合を避けるべき原材料です。

それと安息香酸やパラベンなどの防腐剤や香料が入っていたので、それも敏感肌の方には避けたい原材料ですね。

さらにオレンジ油やリモネンなどが表記されていましたが、この場合のオレンジ油やリモネンは皮脂の溶解性を狙った物であり、芳香のための配合ではないと推測されます。

つまりこれだけ溶解性の高い原材料が使われているために痒みやパサパサした感じになるのは当然ですね😔

オレンジの皮から得られるリモネンは発泡スチロールを溶かし、穴を開けるほどの溶解力を持っています。
その為に頭皮の刺激となりアレルギーを起こしやすいのです。

オレンジ系の精油でアレルギー感作性や光毒性が無いのはマンダリンだけですかね😃

シャンプー剤を作るときに全く無農薬の植物原料だけで作っている訳でも無いのに、何を持ってオーガニックシャンプーというのだろうか?と何時も思います。

良く「オーガニック由来成分を配合しています」とか「エコサート原材料配合」なんて事を、わざわざ書いているけど、スカルプ系の製品を作るのには、そんなのは当たり前の事で、わざわざ書くほうが恥ずかしいかな?

なんて思うのは私だけでしょうか。

これまでも何度もブログに書いて来たけど、配合表にオレフィン(C14-16)スルホン酸Na、パラベン、安息香酸Na、香料、ジメチコ、〇〇〇〇チコン、〇〇〇〇クロスポリマーなどが配合表に記されていたら育毛には絶対に適していないと思います。

それにしても大手化粧品メーカーは宣伝が上手いからユーザーさんは騙されてしまうのでしょうね😔